部下とのコミュニケーションに時間を割けないとき~心掛けておきたい2つのこと~

部下とのコミュニケーションに課題を抱える管理職は少なくありません。

管理職向けのマネジメント研修でこんな会話が聞こえてくることもあります。

 

「最近の若手は何を考えているかわからない」

そして、こう続きます。

「最近の子たちは飲みに誘ってもついてこない」

「飲みにケーションができないから腹を割った話ができない」

「面談しても素直に話を聞いてもらえない・話をしてくれない」

「働き方改革で時間がなく話をする余裕がない」

 

この会話から

「職場の部下とコミュニケーションをとりたい、でもどうしたらいいかわからない...」

という管理職の心の声が聞こえてきます。

 

チームとして成果をあげるために、相手を理解し信頼関係を築く大切さはわかっている。

でも、自分が若手の時には自然に上司がしてくれていたことを、ジェネレーションギャップと時間の制約の中で、今はできないジレンマをどう解決していったらいいのでしょうか。

 

コミュニケーションによって相手を理解し信頼関係を築くために必要なことを考えるために、信頼とはどういう意味なのか、組織開発やキャリアの研究者エドガー・H・シャインの著書からご紹介します。

 他人を信じるとは、次の二つを意味する。

1.その人間との関係の中で、自分がどんな価値を主張しても、理解され、受け入れてもらえること
2.相手が自分を利用したり、打ち明けた情報を自分の不利になるように用いたりしないと思うこと

職場のコミュニケーションに関しては、部下が「腹を割って」上司と話をするには、自分が何を言っても受け入れてもらえて、しかもその発言によって不利に扱われない、という安心・安全な場と相手であればよい、ということが言えそうです。

 

「話をいつも最後まで口をはさまず聞いてくれるか」

「人の話に対してまず否定から入らないか」

「偏見を持って物事を見る人かどうか」

など、普段の姿勢や関わりの中から自然に伝わっているものです。

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積極的にコミュニケーションをとるのも必要なことですが、まず日頃の業務伝達の場面から

「話を最後まで聞く」(「で?」とか「だから?」と言わない)

「相手の考えを否定しない」(「でもさー」から入らない)

ことからはじめてみてはいかがでしょうか。これらは少しの心がけ、特別に時間を割く必要もなく、実はできていないことも多いものです。

 

そして、実践できていくと相手に少しずつ「この人は自分の話をきちんと聞いてくれる人だ」という気持ちが蓄積し、腹を割った話ができるようになっているはずです。

部下の育成もマネジメントも、スモールステップで頑張る管理職のみなさんを応援します!

 

(キャリアコンサルタント 前田恭子)

 参考文献:人を助けるとはどういうことか―本当の「協力関係」をつくる7つの原則 エドガー・H・シャイン

 

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