こんにちは。鬼木です
今回の研修レポートは、女性が多い職場における女性活躍事例の1つです。
A生協さん(従業員約900名)での取り組みに継続的に関わらせていただいております。
初めての出会いは、2016年春。
A生協さんは、2016年4月に施行された女性活躍推進法に基づき取り組みをスタートし、課題抽出のために女性社員向けにアンケートを実施していました。
そして2016年度は、当社のシンポジウムや管理者向け勉強会にもご参加いただくなどする中で、eightの研修プログラムにも興味を持ってくれていました。
その後、ご提案の機会をいただくにあたって
社内のアンケートを共有してもらい、課題抽出と取り組みのご提案をさせていただいたのが
2017年の秋。総務人事部門と経営企画部門で連携して取り組むことになりました。
以下の画像は、アンケート結果をハーズバークの二要因理論に基づいて整理したものです。赤くなっている課題は多くの方が出していた課題となります。
(文章になっていたものを、キーワードに変換しております)
女性の多い職場ですが、女性が管理職につくなどよりは、食堂ではパートさんが、オフィスでは総合職でありながらも補助的な仕事をする社員がほとんどで、実際は男性社会でもあります。
課題を整理していくと、
◆育児両立社員の活躍できる制度や職場環境がまだ不足している
◆女性が上流工程(経営管理・企画・プロジェクト推進)のような業務はしないという風土が根強くある
ということがわかります。
そこで、eightからは制度を見直す動きを見せつつ、
風土を変えていくべく「管理者の意識」を変えていくことが大事だとご提案しました。
女性部下を持つ管理職への研修を実施
A生協さんも当社からのご提案を取り入れていただきながら、以下の取り組みを社内で発信!いよいよスタートすることになりました。
2018年1月に実施した、管理者向け研修の内容は以下の通りです。
女性部下を多く抱える男性管理者は、「セクハラ」「マタハラ」「パワハラ」に細心の注意を払いながら、モチベーションアップに取り組まなくてはならず本当に大変です。
しかし、女性部下にどんな課題があり、何をモチベーションに仕事をしているのかなどを理解することができれば、自信を持ってマネジメントができるようになります。
部下の成長により仕事の成果が出ることは間違いありません。
無意識のバイアスを排除し、育児中だから無理、女性だから責任ある仕事は任せられない、ではなく、個々の事情に寄り添って対話をしていきましょう、と、アンケート結果や事例を紹介しながら伝え、研修を進めていきました。
管理者向け研修後のレポート
eightでは、研修を受けたら終わりではなく、受講者の方に実践して成果を実感してもらい習慣化されるよう研修後1ヶ月のPDCAをレポートで出してもらうようにしています。
以下の画像がそのレポートです。
見ていただくと、
◆理想の姿
「女性リーダー育成」と「職場風土改革」に関する内容
◆1ヶ月の行動目標
「コミュニケーション」に関する内容
◆行動した成果
成果あり 52%
今後に期待 30%
成果なし 18%
◆今後の課題
「コミュニケーション」「マネジメント」に関する内容
という結果になりました。
そして、eightからもご提案をしていましたが
女性社員自身の意識向上のために研修をしてほしいという声が多く上がりました。
ほとんどの企業様で、私たちはセット研修をご提案しています。
どちらが先でもいいです。
女性社員には「キャリアデザイン研修」
管理者(男女)には「女性社員マネジメント研修」
どちらもやらないと効果が薄れます。
女性社員向けキャリアデザイン研修&座談会
ご要望も受けての、キャリアデザイン研修は2018年8月に実施しました。
しかし、キャリアに関する課題を改めて抽出するため研修の後半は座談会に。
今、これから、両立しながら...
どうキャリア(仕事を含めた人生)を積んでいきたいか、本音を引き出して課題を整理します。愚痴に終わらないために、キャリアデザイン研修を先に実施するのもポイントです。
途中、以下のようなメッセージも挟みながら...
やらされ感ではなく、自分と自分の大切な人(家族や仲間)のために
当事者意識を持つことが大事だとお伝えしています。
私たち女性が活躍したいと思うのは
自分と自分の大切な人のためです。
決して、国や会社のためではありません。人手不足、少子高齢化、経済成長...
知ったことではありません。
でも、自分と自分の大切な人のために
組織が女性活躍に本気で取り組むこと、
自分も頑張ることは
素晴らしいことですよね。
自分ゴトとして真剣に考えて見ませんか?
女性社員向けキャリアデザイン研修&座談会レポート
キャリアとは広義で言うと、仕事も含めた人生のことです。
そのため、キャリアデザインは、基本的に仕事とプライベートどちらもが融合された形で描いてもらうことが多いのですが
行動目標は、ビジョンに向けてまずは何をするか、というプロセスの1つですので
仕事に関する目標、プライベートに関する目標、どちらでもOKとさせてもらいました。
行動した結果、成果が出たと回答した人がほとんど(19名中18名)。
自分のために自分で立てた行動目標を達成し、成果を出す
経験が確かな自信となります。
そうして、「活躍したい」「もっと貢献したい」とモチベーションが高まっていきます。
女性が多くいても活躍していない背景には、こうした自信やモチベーションが低くなってしまう、制度、風土、管理者、本人の課題があります。
eightの研修では、企業様固有の課題に向き合い、まさにこれらの課題に切り込んでいきます。
A生協様は現在、さらに次のステップに向けて進んでいるところです。
長い道のりですが、だからこそ早くから取り組んでいくことをお勧めします。
ぜひeightにお声がけください!張り切ってお伺いいたします。