こんにちは。おにぎりです。
"わらしべ長者"の絵本を、下の子がこども園から借りてきてくれて
いつものように読み聞かせしていたら。
「そうなんだな〜」って思うことがありました。
古い名作には、結構解説がついていて、それも楽しみのひとつなんですが
それよ読んでさらに「おーそうかぁ」と。
だから何??っていうと....
キャリアデザインに通じるなと。
わらしべ長者って、たったひとつの"わら"から、物々交換(?)していって
とうとう大金持ちになったというお話ですよね。
で、わたしは、最初の"わら"を簡単に手放したことに、ちょっと驚きだったんです。
観音様が
「はじめに触れたものをはなさず大事にもって旅にでなさい」
とアドバイス。
「はなさず大事にもって」って言われたのに
わらについたアブを欲しがる男の子にあっさりあげちゃったこと。
ここにちょっと驚いたんです。
観音様の言いつけなのに、いいの??って(笑)
この絵本は
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ポプラ社
文 西郷竹彦 絵 佐藤忠良
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で、他の絵本や物語は、少し違ったりするみたいです。
「はなさず大事にしなさい」なんて言わないことも多々。
だから、この絵本を読むまでは気にもとめていなかったわけです。
で、この気になっていた部分を、作者の方の解説をみて、「おおお〜そうかぁ」
となったわけです。
それは....
「観音様のご利益とか、男の信心深さ、そんな話じゃない。偶然や運の話でもない。
『わらしべを手放したからこそ、運もひらけてきた』」
と言うわけですよ、奥さん。
意外とワイルドな話じゃないか〜と感心。
さらに、途中、反物と馬を交換するところで、その馬ときたら瀕死で、もう馬肉にするしかないか(言い過ぎましたすみません)という様子なんですが、
若者はあっさり交換。
「美しい反物たちがぁToT」と、ちょっと心配になるくらい(結末知っているからそこまでドキドキしないけど)。
そこを作者の方は「リスクをとった」と、何やらビジネスライクなことを言うのです。
そのリスクをとったところ、馬は元気に回復。
そしてその馬のおかげで、大きな屋敷と田んぼを手に入れたというわけです。
ちなみに、
わら→みかん→反物→馬→屋敷と田
というのがこの絵本のわらしべ長者でゲットしたもの。
『わらしべ長者』というお話は
*心の優しい貧乏な若者が
*観音様にしっかりお参りしたことで
*運がついて大成功
ではなくて!
*最後は神頼みしかなくなった若者が(手を尽くした最後の手段)
*目の前の困っている人を放って置かず(利他の精神)
*時にはリスクをとって病気の馬を引き取り(自分の意志で切り開く)
*時には柔軟な発想でわらにアブをつけたりする(オープンマインド)
すごい若者だった!
ということがわかりました。
これって、普段私たちが直面している、仕事のこと、人生のこと、通じるなぁって思いました。
手放すなと言われた"わら"って、例えば過去の栄光とか、苦労して取得した資格とか、
学歴とか、そういうものとリンクしませんか?
観音様なのか、親なのか、心の声なのか分からないけれど
そこに固執して、実は目の前にあったチャンスを見逃していたり
本当に大事な場面で見て見ぬ振りをしてしまっていたり
、ね。気づいてないけどあるかも。
しかも、若者のように"わら"にアブをくっつけるみたいに
自分の持っているものを磨くこともしないなんて、いかんなぁ、と。
そんな風に考えされられました。
女性、そしてとりわけママになると、色々と責任を感じたり
自分のことだけ考えていたらいいわけじゃないので
心に蓋をしがちですが
目の前にある黄金色の"わら"を掴んでみること。
そして、その"わら"が大事なら、少しずつでも磨いていく努力をしておくこと。
いつか、素敵なチャンスがきたときに、その"わら"を手放してもチャンスを見逃さない
そんなキャリアデザインを考えみるといいかなって思いました!