女性活躍推進OPディスカッション開催報告

管理者向け勉強会開催報告

中小企業のための女性活躍推進オープンディスカッション

先進的な女性活躍推進への取り組みをされている㈱ラッシュ・インターナショナル様の事例を伺い、どのように生産性を上げているのか、また両立社員のマネジメントについて伺い参加企業様が直面している課題や解決策へのヒントを議論しました。

ご参加いただきました各企業・事業所様ありがとうございました。

日時:2017年8月30日(水)10時~12時
場所:豊田市福祉センター 44 会議室
参加人数:15名(学生3名含む)
ゲスト:株式会社ラッシュ・インターナショナル 代表取締役 倉田満美子
ファシリテーター:株式会社 eight 代表取締役 鬼木利恵

【1 部】株式会社ラッシュ・インターナショナル(以下敬称略)が取り組んでいる「社員が活躍できる職場 づくり」を紹介。同社は、女性社員比率が 8 割、そして子育て・家庭・仕事の両立社員が多く在籍している。
両立社員が活躍できる制度と環境をこれまで 12~13 年かけてトライ&エラーで整備してきた。同社の特徴的 な取り組みは以下の通り

●女性採用のこだわり
●新卒採用へシフト
●経営指針の理解・コミットにより退職者低減
●働き方改革(残業なし、フレキシブルな勤務)
●明確な評価制度(評価のフィードバック、報酬)
●子育て応援(有休減らさない子育て休暇)

【2 部】「働く意義と両立社員マネジメント」について参加者と一緒に直面して いる課題などについて議論 
●働き方・評価制度 
両立社員は、時間的制約がネックになりやすいが、株式会社ラッシュ・インター
ナショナルの評価制度は、「時間」ではなく「成果」に特化している。社員ほと
んどが定時退社をし、仕事が終われば所定の 1 時間前に退勤も可能。限られた時
間の中でいかに効率を上げて業務遂行をするかということが徹底されている。そしてその評価を「見える化」
してフィードバックしていることがポイントである。部下の評価を「見える化」するには、管理者が部下と
対話し、相互理解を図ることが重要。部下とのコミュニケーションは社長自身も毎月一度必ず実施し、プラ
イベートや仕事観を常時把握している。また、一人の管理者が把握できるのは 7 人ぐらいが限界と話し、い
かに管理者を育て上げていくか、ここが肝であることが分かった。
●子育て応援
同社は、子育てをしながら働く社員とその家族もが不安解消できる応援もしてい
る。子供の行事や病気などに伴う突発な休みは有給を減らさず制限なく休むこと
ができる制度を作った。勤務中のちょっとした親子のコミュニケーション(例え
ば電話など)も許可。こういった制度や風土が整っているため、社員は安心して
家庭と仕事の両立ができ、更に生産性向上にもつながっているという。また、短
時間勤務や急な休みでも業務遂行できるように、システム導入への投資を惜しま
ず在宅ワークの環境を整備している。
●管理者のマネジメント力
子育て女性を部下に持つ管理者は、過度な配慮をしすぎてしまう傾向があり、これが逆に社員のマインド低
下をさせてしまっているようだ。当日の参加者の中に短時間勤務制度を利用している当事者もおり、同様の
実体験を聞くことができた。子育て経験者の倉田社長も良かれと思って配慮したが、部下から「配慮をしな
いで欲しい」と言われた経験があるという。子育て経験者でも配慮してしまうのだから、経験の少ない男性
管理者はもっと過剰に配慮してしまうのではないか。
全ては管理者と部下間のコミュニケーションに尽きると言っても過言ではない。部下はもっと仕事がしたい、
責任ある仕事がしたいと思っていても、時間の制約などで負い目を感じており、なかなか言い出せないこと
もある。両立部下のジレンマや本音を汲み取るには、日頃のコミュニケーションは重要である。
また、一見、志のない意見や態度を示す部下がいるが、その思いに至った経緯や周りの環境を管理者は整え
てきたのかどうかも改めて確認が必要である。(例えばロールモデルがいるかどうか、両立社員が働き続けら
れる環境を整えているかなど)

参加者様の声

・年に3回程度しか上司との面談がありません。少ないですね 
・私はもっと頑張りたいと思っているのに、勝手に上司が“ここまで”と決めつけないでほしい 
・独身で子どもがいない身としては、困っていることは言われないとわからない 
・子育て中の女性社員がどこまでやれるのか、やりたいのか知らずにいた
・職場に帰ったら早速話を聞いて
みたい 
・多様な属性の方が、それぞれ揃っていて、それぞれの立場での意見が聞けてよかった 
・出席してよかった。自分の考えが変化した。
・これからも働く仲間ともっと向き合っていきたいと思った。 
・会社の創業当時と比べ、社会の変化・仕事の内容も随分変化しています。常に 情報に敏感で新しい事にチャレンジ し続けなければと焦っていた中、今回のセミナーで、多様性・人を生かす経営などの大切さを改めて実感しました。 
・それほど多数ではない参加者だったのですが、女性活躍のプロジェクト担当者、女性活躍の号令を賜っている管理 職、キャリアコンサルタント専門家、出産育児未経験の働く女子、育休明け時短勤務者、これから就職する学生、みごとに多様な属性の方がそれぞれ揃っていて、倉田社長の話に、皆がグッと引き込まれながら真摯に向き合い、それぞれの意見を率直に伝えあうことでそれぞれに沢山の気づきのある良い場になることを、身をもって 体感した場でした。ダイバーシティってきっとこういうことなんだ!ということを肌で感じた場でした。