チワッスニヤリ

eight鬼木です。

今日はキャリアのことを書きます。

 

“わらしべ長者”という名作絵本を子どもに読み聞かせしていた時のこと。

これって、キャリアデザインとか、起業とかに通じる話だ!って

大きな発見をしたことがありました。

 

わらしべ長者って、たったひとつの”わら”から、

物々交換(?)していって

とうとう大金持ちになったというお話です、よね。

 

この話の中で、まず

最初の”わら”を簡単に手放したことに、ちょっと驚きだったんです。

 

観音様が

「はじめに触れたものをはなさず大事にもって旅にでなさい」

とアドバイス。

観音様に「はなさず大事にもって」って言われたのに

わらについたアブを欲しがる男の子にあっさりあげちゃいました。。

 

観音様の言いつけなのに、いいの??って(笑)

 

さて、この絵本は

*画像は絵本ナビより

======================

ポプラ社 1978年発売

文 西郷竹彦 絵 佐藤忠良

======================

というちょっと古めの絵本です。

他にも沢山ある絵本や物語は、少し違ったりするみたいです。

「はなさず大事にしなさい」なんて言わないことも多々。

だから、この絵本を読むまでは気にもとめていなかったわけです。

 

そしてこの気になっていた部分を、作者の方の解説をみて

「おおお〜そうかぁ」と、わかってきました。

 

その解説とは...

「観音様のご利益とか、男の信心深さ、そんな話じゃない。

   偶然や運の話でもない。

『わらしべを手放したからこそ、運もひらけてきた』」

と言うわけですよ、奥さんっ!

 

意外とワイルドな話じゃないか〜と感心。

え?御利益とか運とかじゃないの??ってなりました。

 

さらに、途中、反物と馬を交換するところで、

その馬ときたら瀕死で、もう馬肉にするしかないか(言い過ぎましたすみません)という様子なんですが、

若者はあっさり交換。

 

「美しい反物たちがぁToT」と、ちょっと心配になるくらい

(結末知っているからそこまでドキドキしないけど)

 

そこを作者の方は「リスクをとった」と、

何やらビジネスライクなことを言うのです。

そのリスクをとったところ、なんとラッキーなことに馬は元気に回復。

万馬券を当てたということでしょうか(違うか?)。

そしてその馬のおかげで、大きな屋敷と田んぼを手に入れたというわけです。

ちなみに、

わら→みかん→反物→馬→屋敷と田

というのがこの絵本のわらしべ長者でゲットしたもです。

 

『わらしべ長者』というお話

*心の優しい貧乏な若者が

*観音様にしっかりお参りしたことで

*運がついて大成功

 

ではなくて!

 

*最後は神頼みしかなくなった若者が(手を尽くした最後の手段)

*目の前の困っている人を放って置かず(利他の精神)

*時にはリスクをとって病気の馬を引き取り(リスクテイク)

*時には柔軟な発想でわらにアブをつけたりする(オープンマインド)

すごい若者だった!

ということがわかりました。

これって、普段私たちが直面している、

仕事のこと、人生のこと、通じませんか?

 

手放すなと言われた”わら”って、

例えば過去の栄光とか、苦労して取得した資格とか、

学歴とか、そういうものとリンクしませんか?

観音様なのか、親なのか、心の声なのか分からないけれど

そこに固執して、実は目の前にあったチャンスを見逃していたり

本当に大事な場面で見て見ぬ振りをしてしまっていたり、ね。

気づいてないけどあるかも。

 

しかも、若者のように”わら”にアブをくっつけるみたいに

自分の持っているものを磨くこともしないなんて、いかんなぁ、と。

そんな風に考えされられました。

 

女性、そしてとりわけママになると、色々と責任を感じたり

自分のことだけ考えていたらいいわけじゃないので

心に蓋をしがちですが!

 

宝石白目の前にある黄金色の”わら”を掴んでみること。

宝石白その大事な”わら”を少しずつ磨いていく努力をしておくこと。

宝石白そうしてチャンスがきたときに、その”わら”というしがらみを糧にして手放し次のチャンスをものにする。

 

これって起業にも通じますよね!

 

目の前にある「わら」を掴むことに迷っている場合ではありません。

まずは掴んでみること。

そのチャレンジにぜひ勇気を出してくださいね。

 

また、手放したい、と思うことがあれば、それも勇気がいることですが

次のステップにつながると予感するなら

手放す勇気も出してみませんか。

 

(*この内容は2015年に書いたおにぎりのひとりごとを編集して再掲したものです)