こんにちは。eight鬼木です。

eightは女性活躍推進のための研修プログラムを提供しています。

この三河地域は製造業の街ということもあり製造業様向けの研修も少なくありません。

今回ご紹介させていただくのは、豊田市内にある従業員規模1000人の自動車部品の企業様での取り組みです。

2016年度から、女性社員向けキャリアデザイン研修と管理者向け女性社員マネジメント研修に取り組んできました。

下の画像は、3年間の取り組みの成果と残る課題についてまとめたものです。

取り組みについて

2016年度は、まず会社をあげて女性活躍を推進していくこと自体に、意識を持ってもらうことに注力。

現状把握では、鬼木がファシリテーションの課題抽出のための座談会も実施。

自社内では男女混合の女性活躍推進プロジェクトチームも発足。機運が高まります。

座談会で出た課題や女性社員達の思いなどを、社長含む役員や管理者向けセミナーの中で伝え、会社全体で取り組むべき課題であると共通認識を持ちました。

2017年度は、総合職女性社員向けのキャリアデザイン研修を実施。

女性活躍推進プロジェクトメンバーと数名の女性社員が参加。

自己理解(強み、価値観)を深め、育児や介護などライフイベントをふまえた

キャリアビジョンを描くことからスタート。

「私たち女性が組織内で活躍していくのは、国や企業のためではない。自分と自分の大切な人のために活躍したいと思って活躍できること、それが大事である」

こうしたメッセージを伝えながら、前向きに、自分のキャリア(仕事を含めた人生)を考えていく初めての機会となりました。

また、会員制公開講座「eight キャリアカレッジ」法人会員に加入。

自律的なキャリア形成のための成長機会を会社がオンタイムで費用を負担し提供。女性社員達のモチベーションとスキルアップに確実につながっているようです。

2018.9-2019.10講座メニュー

成果と残る課題

こうした取り組みは、効果や成果が目に見えにくいため、eightでは研修実施後の1ヶ月後レポート、取り組み前後に「女性活躍推進アンケート」や「イクボス度チェック」で定点観測しご報告させていただきます。

まずは、管理者側の1ヶ月後レポートをご覧ください

このように、研修実施時に学んだことをすぐ実践できるようアクションプランを立てていただき実行。効果を実感しマネジメントへのモチベーションを高めていきます。

特にコミュニケーション。部下を女性だから、育児中だからと決めつけたバイアスを外して「個」として向き合う対話力が向上したことによる効果を実感してくださいました。

次に、イクボス度チェクの定点観測結果です。

2017年9月から約半年に1度研修時にチェックをしていただきました。

成果は数字に少しずつ表れていますが、「部下のやりたい仕事や将来の希望を把握している」という項目は変わらず、課題として今なお残っています。

続いて、女性社員の成果についてみていきます。

下図は、2016年度自社内でとったアンケート(女性活躍に関する意識調査)を、2018年度に実施し、同メンバーで比較したグラフです。

ロールモデル不在については変わらず低く出ましたが、仕事の機会の平等や、プライベートと両立して仕事ができる組織、キャリアアップできる組織であることへの評価は高まりました。会社をあげて女性活躍推進に取り組んだ成果が出たことがはっきりとわかる結果です。

また、同じ指標にイクボスチェックを加えた評価指標を、女性社員と管理者と双方にチェックをしてもらいギャップを見てみた。

こうしたギャップがあることに気づき、今後の取り組みにしっかり生かしていくことが大事です。最後の、イクボス度チェックの「部下のやりたい仕事や将来の希望を把握している」については驚きの結果となりました。

女性社員は上司が把握してくれているという認識が上司の認識を上回っているということです。これは、2018年度の研修でも取り入れましたが管理者の聴く力と、女性社員の伝える力の強化も重要で重点を置くべきということが言えます。

このように、研修をしただけ、ではなく、しっかりと成果や効果について分析し次の課題に取り組むための提案につなげ、一緒になって取り組んでいます。

製造業様特有の課題(女性総合職が少なく、両立社員はマミートラックに陥りがち...など)にも経験を積んできました。

ぜひ今後貴社で長期にわたり取り組みたいと思っていただきましたら株式会社eightにお問い合わせください!